いままでとくらべ利益が減る場合は、差損。損失が拡大する場合も、その拡大分を差損と言います。したがって、円高差益とは、円高が原因で生じた利益の増加分のことですが、この「円高が原因で」というところも、厳密に理解する必要があります。というのは、「円高が原因で」と言っても、いろいろなケースがあり、円高差益と言うときには、そのさまざまなケースのなかの特定のものを意味するからです。それはどんなケースのことか。まず確認しておきましょう。たとえば、海外で100ドルの商品は、1ドル=250円のときは円では2万5000円です。これが、1ドル125円まで円高になれば、1万2500円になりますね。海外では同じ100ドルのままで値が下がったわけではないのに、円高になれば輸入品の価格は円で測ると安くなる。さて、輸入品には、2つの種類があります。1つは、完成品として輸入されそのまま国内で売られるものです。100ドルの品物を輸入してそれを6万円で売る業者がいるとします。
どうして地域格差の拡大が発生したのか、バイコースタル・エコノミーの原因について考えてみましょう。はじめに両岸地帯が成長した理由ですが、経済のサービス化や国際化の進展が考えられます。アメリカの産業構造が変化しサービス化が進んでいますが、サービス分野の業務は、内陸部よりも両岸地帯に集中しています。また、製品輸入の増加や海外拠点への生産のシフト、企業のグローバルネットワークの構築などは、輸入関連や国際的サービスの業務への需要を増やしました。こうした国際化の進展もバイコースタル・エコノミー化に拍車をかけたと思われます。借り入れに依存した不動産投資などの「バブル」も沿岸経済の高成長を支えました。加えて「強いアメリカ」を標榜してでてきたレーガン政権下では国防費が著しく伸びました。
スタンフォード大学との密接な連携によって生まれたヒューレット・パッカード社ですが、シリコンバレーには伝説的とも言える企業設立の話は、枚挙にいとまがありません。この中でも重要な企業の設立がショックレー半導体研究所でした。ショックレーはトランジスタの発明によってノーベル物理学賞を受けた高名な学者ですが、「人種による優劣論」を提唱し、会社でのささいな事故に対して「社員を嘘発見器にかける」など、そのエキセントリックな性格・行動でも有名でした。この結果、せっかく設立した研究所も研究員をうまくまとめることができずに分裂してしまいました。ただ、この分裂から現在のシリコンバレーを代表するいくつもの会社が生まれたわけで、逆説的に言えば、ショックレーはシリコンバレーの発展に大きな貢献をしたことになります。フェアチャイルド・セミコンダクター社はショックレーのもとを去った「8人の裏切り者」が作った会社であり、さらにこの会社からスピンアウトした技術者が次々と会社を設立して行きました。
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